歯科医のコラム・歯並びを気にする人の恋愛事情

歯科医のコラム・歯並びを気にする人の恋愛事情

歯の矯正を大人になってからする人は少なくありません。

本来子供のころに矯正は済ませておくのがベストだとは思いますが、日本での歯科矯正の費用が高額です。

必ずしも金銭的な余裕のある子どもばかりではありませんから日本での矯正率は欧米に比べると低いと言わざるを得ません。

北欧諸国のように無料で小学生のうちに歯科矯正ができるような医療保険制度が日本にもあればいいのですが、そのレベルまでに達するにはまだまだ時間がかかりそうです。

そこで大人になって金銭的な余裕ができた時点で歯の矯正をする人も少なくありません。

よくくる患者さんでは、結婚を意識した矯正をする人、特に女性が多いように感じます。

美容整形と違って(偏見があるかもしれませんが)歯の矯正を大人になってする女性は非常に知性のある人、高学歴の方などが多いような気がします。

健康面なども考え、歯がきれいに揃っていることは何も見た目だけのメリットではないことをよく知っているのだと思います。

何度も通ううちに恋愛の相談をラインなどを通じて個人的にもらうことが最近よくあるのですが、彼女たちの恋愛事情がなかなか難しい現実を教えてもらっています。

意識も高く、容姿にも問題はないのですが、どうしてもまともな男とマッチングしない。

会社の同僚にはまず目がいっていないのも彼女たちの共通点で、少し上のハイクラスな男性をゲットすべく、合コンやマッチングアプリ、出会い系と様々な手段を尽くすのですがヤリモクにしかあたらないと嘆いています。

先生の知り合いでいい人いませんか?

私に近寄ってくる理由は結局医者を紹介して、というものなわけですが、私の周囲にもFor SALEの男性は少なく、期待に応えられないというのが本当のところです。

出会い系をうまく使う方法はあるのか?

出会い系も最近は細分化され、ハイクラスな人を集めたサイトや紹介所みたいなところもあるようですが、結局年収だけで結婚は決められないという本質的な部分であまり意味はないのかと思います。

こればっかりは数打っていくしかない。

普通の出会い系ではじめは遊び目的で知り合っても気が合って結婚まで至るというケースもあるでしょうし、年収ばかり気にして結婚できたはいいけど、すぐに離婚してその離婚に費やすパワー、戸籍に一つ×がつくリスクなどを考えると、なかなか難しい問題を含んでいます。

個人的には割と最近立ち上がったマッチングアプリと呼ばれる枠のものと、昔からある出会い系(この言葉自体使わないのかもしれませんが)両方バランスよく使ってとにかく相手は出会い系で知り合った人の友達にいるかもしれないぐらいの広い視野でのぞんでいくしかないような気がします。

磨かれていくコミュニケーション能力の中で人の嗅覚が鋭くなって、この人の知り合いにお宝が眠っているような気がする、そんなアプローチでつながっていけば、運命の人には出会えるのではないでしょうか。

出会い系ではハッピーメールやPCMAX、ワクワクメールなどは今でも健在で攻略などはこちらのサイトが参考になるかと思います。

歯を気にする人はお金もちも多く、クリニックの待合室で運命の出会い、なんてこともあるかもしれませんが、歯医者で客同士がナンパでくっつくというのは残念ながら聞いたことはありません。

歯・口の健康と食べる機能

歯・口の健康と食べる機能

児童生徒の歯・口の健康つくりを推進するために

 児童生徒の歯・口の健康つくりを推進するうえで、口腔機能の健全な発達が重要な課題となってきています。口腔機能には、食べる、話す、呼吸するなどの機能がありますが、咀嚼(そしゃく)など「食べる機能」は、歯・□の健康づくりと密接な関連を持っています。
現代は、経済、社会、文化と多方面で大きな変化が進んでおり、食生活にかかわる様式や食行動は激変しつつあるといっても過言ではありません。「食」にかかわる行動の変化は簡便、効率、便利さに基づく嗜好や価値観によってインスタント食品、調理済み食品、外食を普及させ、食生活が多様化した一方で、食生活と食物そのものが大きく変化して身体的、精神的な健康面への影響が着慣されています。特に「食べ方」の問題は、従来強調されてきた栄養素的側面に加えて、味わいや食べる喜び、生きる意欲とも強く関連する保健行動であるにもかかわらず、教育の場での関心は必ずしも高いとは言えません。
このような現状のもとで将来を担う児童生徒には、正しい情報と学習によって適切な食生活や食行動を学び、「食べる機能」の健全な発達を促すことによって、歯・口の健康つくりを確かにしていくことが急務と思われます。
そこで、本資料では、口腔機能のうち「食べる機能」を取り上げ、歯・□の健康つくりとの関連を重視して解説しました。各学校などにおいて十分に活用され,児童生徒の歯・口の健康つくりの一層の充実が図られることを期待します。

学校保健と口腔機能

学校保健と口腔機能

 

子どもの歯・口の健康状態の大きな指標となるう蝕の罹患状況について、平成12年(2000年)の12歳児の一人平均う歯数(DMFT)は2.65であった。加えて、「健康日本21」における12歳児のDMFTの到達目標を「1」としたことからも、児童生徒のむし歯の有病者率は減少し、この減少傾向は今後も続くと推測されている。一方、平成11年(1999年)の歯科疾患実態調査における歯肉に何らかの所見があるものは、5歳~14歳で36.5%、15歳~24歳で65.2%とかなり多くを占めている現状にある。このように歯、歯肉などの器質的な健康障害の現状とそれに対する課題は、今後の学校保健の大きな課題ではある。
ここでは、このような器質面の健康の現状を踏まえて、その場で営まれる、食べる、話すなどの口腔の機能面の健康とその課題について考えてみたい。

1.歯・口の機能

歯・口は、消化器の一部であると同時に呼吸(言語)器の一部でもある。そこで、健康な歯と口を中心にして摂食・嚥下機能や音声言語機能などの機能が営まれている。なかでも、摂食・嚥下機能は、呼吸とともに生きるための基本機能であり、日常頻度高く繰り返される生活機能のため、歯と口の健康が阻害されると日常生活を送る上で影響が大きい。日常生活を如何に健康に過ごすか、そのためには個々の生活でどのようなことが必要か、などヘルスプロモーションを考えるとき、口腔機能の健康事象への対応は重要となる。
平成13年(2001年)5月、WHO総会で「生活機能、障害、健康の国際分類(International Classification of Functioning,Disability and Health,ICF)」が成立した。これは従来から良く知られているICIDH(WHO国際障害分類初版)の改定版である。従来のICIDHが、機能障害(生物レベル)が能力障害(個人レベル)を作り、能力障害が社会的不利(社会レベル、Handicap)を作ると受け取れる3つのレベルが相互依存性のマイナスの包括的な概念であったのに対して、ICFにおける生活機能(Functioning)とは「心身機能・構造」「活動」「参加」の3つのレベルのすべてを含む、「人間が生きることの生物的・個人的・社会的ありかた」のすべての面を示すまったく新しいプラスの包括概念である。つまり、マイナス(障害)を中心に見るのではなく、プラス(健常な機能・能力・参加状況、さらにプラスの環境因子)に重点を置いてみる必要性を示している。ここでの環境因子とは、障害の発生に影響すると指摘されてきた、物的・社会的な環境、さらに人々の心の中にある価値観や偏見などが形作る社会意識的な環境をいう。このようなICFの概念は、今後の機能を視点とした健康対応のみならず、学校保健を含む多くの健康教育の場における大原則となる概念と思われる。

2.学校保健と口腔機能


図:WHO国際障害分類初版(ICIDH)の障害構造モデル

図:WHO国際分類改定版(ICF)の生活機能・障害構造モデル

日常生活機能としての摂食・嚥下機能に対しては、学校保健の対象となる園児から高校生・大学生に至るまで、よく噛んで美味しさを味わいながら栄養の摂取を行い、成長期にある児童生徒の健康の維持増進を図る健康教育がなされる必要がある。また、摂食・嚥下の機能が営まれる場である歯と口は、消化器であると同時に呼吸器をも担うため、養護学校などの児童生徒においては、機能障害が生じると低栄養、脱水などの全身の健康面に大きな影響を及ぼすだけでなく、誤嚥による呼吸器感染(誤嚥性肺炎など)や窒息などの事故を含めてその影響は広範囲にわたっており、これらの観点からの取り組みも必要となる。口腔は摂食時のみに使われるのではなく、安静時に分泌される唾液の嚥下は昼夜を問わず営まれており、言語の表出も日常かなりの頻度で行われている。そこで、口腔の器質的のみならず機能的健康の維持増進を目的にした歯と口の学校保健における、歯科領域の取り組みは、教育の場を通して日常の生活指導において大きな課題となる。
口腔形態の成長期の特徴は、その場で営まれる機能に影響を与える。そこで、成長に協調した機能について発達的視点から学校保健の場では以下の大きく3期に分けられる。

  1. 幼稚園から小学校低学年の時期
    (永久前歯への交換期、第一大臼歯萌出期)
  2. 小学校中学年から高学年の時期
    (永久臼歯の交換期)
  3. 中学校から高校にかけての時期
    (永久歯列が完成期)

また、摂食機能は食事の場で、食器や食具を使用して食物を摂取する際に営まれる機能である。食卓、椅子などによる食事姿勢や食物と食器具の適応性などの食環境および食物の硬さ大きさなどの食物の物性を考慮せずに機能だけを取り出すことは不可能である。歯と口だけの完結型の保健指導では咀嚼を中心にした摂食・嚥下機能の育成や機能疾病の予防は望めない。それぞれの時期に歯と口だけでなく全身状態や心理状態、食環境を加味した健康管理と健康教育および指導での対応が必要とされる。
これらに対する歯科領域の対応には、器質的・機能的な口腔ケアが不可欠であり、これらの対応によって、歯と口の機能的な健康の維持回復によって身体の栄養と心の栄養を十分に摂取して、心身の健康保持がなされると考えられる。